世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


バッチ206 オールドログキャビン    43.0%

  • 蒸溜所名: バッチ206蒸溜所
  • 地域: ワシントン
  • ブランド: バッチ206蒸溜所
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: アメリカ
  • 掲載号:137号

クリス・グッドラムSCORE8.5

香り
若々しく、ハーブのようなマールを思わせる香りが、ダークライの断片を伴っている。コーヒーと糖蜜の感触が甘味を加えてバランスをとり、時間が経つにつれてかすかなスミレと繊細なバニラのオーク香が現れる。
かなりスモーキー。ハーブのようなマール風味があるが、それよりも識別が容易なのはコーン風味。エッジがあるライ風味が突き抜けてきて、ハーブのようなマール風味を強調する。だが軽いコーン油と小麦フレークのような味がバランスをとっている。
フィニッシュ
心地よくスパイシーなフィニッシュ。ほとんど唐辛子のような刺激と、たっぷりのドライな木のタンニン。
コメント
ライ比率が高い、愛すべきバーボン。スパイスを強調するのにちょうどよいアルコール度数でボトリングされている。

ジョエル・ハリスンSCORE8.7

香り
粉っぽい古樽のオーク。秋の始まりを告げる雨のあとで、森を散歩しているような匂い。ヘーゼルナッツ、アーモンド、ペカンパイ。コーヒーを挽いた粉。チェリーロケット(咳止め飴)。
チェリー味の咳止め飴とかすかに薬っぽい風味が、禁酒法以前の医師が処方したリカーの味を感じさせる。苦味と甘味の好ましいバランス。
フィニッシュ
苦くてリカーのような風味が最初にあり、次に甘いコーヒーの風味がやってくる。
コメント
興味深く、複雑なバーボン。ゆっくりと落ち着いて楽しみたい。